〇〇工法、▲□断熱など、家の建築には様々な工法や性能の名前を耳にしますよね。これから家づくりを始める方は、どんな工法や性能がいいのかと悩んでしまうかもしれません。そこで、あたたかい家を建てるためにどれを選べばよいのかについてお答えします。

あたたかい家を建てるために必要なことは

あたたかい家づくりのために大事なことが断熱と気密の性能です。断熱と気密を高める性能や工法の違いは、各社それぞれが目指す快適な暮らしの考え方の違いとして表れていると思います。さらに、ランニングコストを考えると、どんなに寒い家でも大量にエネルギーを注げばあたたかくなりますが、家計を考えると省エネルギーを考慮しなければいけません。そこで、積極的にエネルギーを創ることを重視する会社、自然の力を採り入れて空気をきれいに循環させることを推進している会社などがあります。断熱性と気密性が高ければあたたかい家になりますので、どちらにしても、良い悪いということはありません。私はそれ以前に居住空間の空間性とそれを実現する建物の構造体もしっかり考えることが大事だと考えています。

構造については後述するとしまして、ここでは性能や工法の違いの例をご説明します。

高気密+省エネ(アクティブ系)
スーパーウォール工法やパネル工法など、面材を使用し建物の強度を高めながら断熱材をきめ細かく充填し気密性と断熱性を高めています。この延長線にゼロエネルギー住宅(ZEH)へ派生します。気密性が高いことで太陽光パネルとの相性がとてもよく、省エネ効果が非常に高くなります。あたたかさ、ランニングコスト、耐震性を特長としている系統と言えます。

自然対流重視(パッシブ系)
空気の流れを活用した工法がこの自然対流重視型です。OMソーラーやソーラーサーキット、パッシブエアサイクルなどが該当します。建物の内外で2つの空気層を循環させる仕組みが多いと思います。

いずれの継投も超高気密住宅は気密性が高いゆえに空気の滞りを防ぐため24時間換気が義務付けられています。そのシステムにかかる初期費用やメンテナンスが必要になります。

センチュリーホームが取り入れている外断熱工法

かくゆう弊社センチュリーホームは外断熱工法を採用しています。上記の分類には入っていないのでは?と思われるでしょう。外断熱工法は上記の2つのタイプに達する以前の基本的な構造部分にあたる工法になります。

内断熱工法・・・建物の壁の内側に断熱材を敷き詰める工法
外断熱工法・・・建物を魔法瓶のように外側からすっぽり包み込むように断熱する工法
付加断熱工法・・・北海道などの寒冷地のために、家の内外にダブルで断熱材を入れる工法

外断熱工法を採用している理由

弊社が外断熱工法を採用する理由は、どんな間取りにも対応できるからです。例えば、柱をまんなかに置かない大空間リビングであったり、小屋裏ロフトが可能になることや、200年住める家を目標とした資産価値のある長期優良住宅の建築に最適だからです。

あたたかい家の前に、どんな構造で建てられるかが大事

先に述べました通り、あたたかい家の性能の以前の問題が「構造体」です。構造体とは、耐震性だろうと思う方もいらっしゃると思います。しかし耐震性のほかに大事なことがあります。それは「家の間取りを自由に設計できるための構造」です。

耐震強度と自由度の両立が構造をつくる

完全自由な間取りを追求すればするほど建物の強度の問題が増幅します。自由な間取りを実現するためには、家のどこの部分でも負荷がかかった時に耐えられるように、東西南北すべての方角から地震や風の負荷が柱や建材にかかっても壊れない強度をしっかり保つことが必要になってくるのです。この緻密な建物の構造計算をセンチュリーホームは、一棟一棟行っています。そして耐震強度をしっかり保てる構造と自由な間取りを両立には、家をすっぽり包む外断熱工法がとても親和性が高いのです。

「あたたかい家」以外に何を重視するのか

単純にあたたかい家を建てるという目的だけなら、気密性を高めて高性能な断熱材をたくさん使えば達成できます。ですから、各社の性能や工法の違いは、あたたかさ以外の暮らしの考え方の違いと考えるとわかりやすくなります。「家を建てる」というのは「価値ある暮らし」のための手段ですから、その考え方が各社で性能や工法の違いに表れているのですね。

どんな暮らしを提案してもらえるかが大事

私たちセンチュリーホームも、家づくりに求めることはあたたかさだけではなく、構造体の強さや自由に設計できる技術が重要と考えています。それによって、家族とのコミュニケーション、生活動線、使いやすさなど、あたたかさ以外の大事な要素もしっかりカタチにできるからです。

まとめ

いかがでしたか、家づくりでは住まわれる方の考え方は様々です。どの性能や構造は暮らし方の本質に迫る考え方の表れということをご理解いただき、新しい暮らしに何を求めるかを?をこの機会に考えていただければ幸いです。